大きな事業の最初から最後まで任される、達成感とやりがいが感じられる仕事です

「オガワ精機株式会社」の前身は1948（昭和23）年に設立され、理化学実験用各種機器類の製造販売を行っていた「小川精機株式会社」。その後同社の輸出事業が飛躍的に成長し、1968（昭和43）年に「貿易専門商社・オガワ精機株式会社」が設立され現在に至ります。
また同社は、国際的な分業化の時代に入ってきたことを踏まえ、2001（平成13）年から、あらゆる分野の優れた製品を世界各国から日本に輸入することを始めます。以降、「オガワ精機株式会社」は教育・医療・農業機器の貿易専門商社として50年以上の歴史を刻んできました。本社は東京メトロ副都心線、西早稲田駅と東新宿駅の間の明治通り沿いにあり、2018（平成30）年に設立された国内販売業務の拠点となる高田馬場支店はJR高田馬場駅近くにあります。
現在同社の社員数は49名。輸出グループと輸入グループに分かれる営業部には40名が在籍し、そのうち約半数は女性が占めています。

同社は東南アジアやアフリカなどの新興国を中心として、世界各地と輸出入の取引を行っています。「弊社の事業のメインはODA（Official Development Assistance：政府開発援助）です」と説明してくれたのは、同社取締役の赤澤由紀さん。時代がどう変化しても教育・医療・農業の分野は重要なライフラインであり必要不可欠なもの。「ODAの事業に参画することは、社会のため、そして世界に貢献しているという実感が持てる職場」であると続けます。
実際に昨今のコロナ禍の影響について伺うと、「世界的なパンデミックのため特別に政府の予算がつき、医療体制支援のため医療機器の新興国への輸出業務が増えました」と、同社全体を考えた場合には「あまり変化がない」と答えてくれました。事業のスパンも数年と長く、大きな影響は出ていないということです。但し、従来の業務であった機器の納品や設置のための出張がしばらくできず、「最近ようやく再開できたところ」だそうです。

採用活動では多くの場合に営業貿易といった職種で募集を行っています。しかし貿易の仕事のイメージは、貿易に関係する書類などをデスクワークで作成し提出するだけのものというのが一般的です。反面同社の業務は輸出入に関する資料作成などに加えて、ODAの入札準備や海外出張など、非常にアクティブなもの。「ミスマッチを防ぐために、最初は契約社員として入社していただき、その後お互いに納得しあえれば正社員という流れになります」と明かしてくれました。
また、貿易手続き等で取り扱う書類はほとんど英文であり、ある程度の語学能力が求められます。赤澤さんは、「英語の能力で一応要件は出していますけれども、あくまでもご自分で判断していただき、何十ページもある英文の契約書を前に仕事ができるかどうか、海外へ出張して働いてみたいかどうかという点を重視します」と、本人の意欲を大切にすると語ってくれました。

同社の仕事の一番のやりがいは、「大きなプロジェクトに最初から最後まで関われること。そしてやり終えた後の達成感」だと言います。一般的な貿易の仕事とは違い、プロジェクトの相手国によって手続きが変わり、お客様の習慣に合わせて対応をするように、日々の業務も刺激的だそうです。
また、輸出相手国に出向いて機器の納品や設置まで行う、幅広い経験が積める仕事です。赤澤さんは、最後に次のようなメッセージを送りました。
「女性を積極的に採用しているわけではないですが、結果的に多くの女性が活躍しています。グループごとの仕事ですから、自分から積極的に人と関わっていける方に適した仕事です。厳しいことがあるかもしれませんが、基本的にはアットホームな雰囲気の職場です。ODA関係の仕事だと言うと難しく感じられるかもしれませんが、英語を使って働いてみたいと思う方ならば、気軽に応募していただければと思います」