オリジナルのデジタル観光マップサービスを世界の隅々まで届け、観光業界を変えていきたい

ボールドライト株式会社は、2019年創立のDXベンチャー企業。観光DXと商業施設DXを事業の柱とし、誰でも使いやすいプラットフォームを提供しています。
「スタートは観光業界を変えたいという思いから。日本各地に魅力的なソフトコンテンツがあるのに、的確に発信できていない。そうした課題をデジタル化で解決したいと考えたのです」
そう話してくれたのは、代表取締役社長・宮本章弘さんです。
着目したのは、地図。紙の観光ガイドマップをデジタル化し、どんな人がどんな情報を探したかなどがデータとしてわかる仕組みをプラットフォームとして開発しました。スタンプラリーなどの機能も搭載可能です。すでに東京都をはじめ、全国の自治体や商業施設で導入されています。
コロナ禍はボールドライトにとっても大きな打撃だったとか。しかし、そのピンチをチャンスに変えました。それまでの制作をストップし混雑情報を可視化するシステムを開発。それがヒットし、さらに発展できたと言います。
「状況に合わせ柔軟に事業を転換させたり、挑戦できるのは、設計や開発、運用を100％内製しているから。そこが私たちの強みです」

今後の事業展開について尋ねると、「世界のマーケットに進出したい」と力強い言葉が返ってきました。「めざすゴールは、自社のサービスを世界の隅々まで広げること。そのためには社員の多様化が絶対に必要です」と、宮本社長は言います。
「いろいろな考え方、生き方があってこそ、世界への浸透が見えてくる。女性の活躍は当然のこと、多国籍の会社を作っていきたい」
昨今、オフィスを持たない企業が増えているなか、ボールドライトでは、あえて社員が行きたくなるオフィスづくりに力を入れているのだとか。たとえば、社員に楽しんでもらえるイベントやコミュニケーションを図る場をつくったり。働きやすいオフィスや社員のコミュニケーションは、みんなが同じ方向を向いて走るための環境づくりだと言います。
「仕事が大変な時でも、めざすゴールが同じなら、きっとチームワークでうまく解決できる。ミッションに共感し、同じゴールをめざしてくれる方に、どんどん応募してほしいと思います」

カスタマーサクセスグループの細沼真希子さんにも話を伺いました。
カスタマーサクセスは、お客さまのサポートやソリューション説明を担当する部署。「観光マップとして使いたい」「イベントでスタンプラリー機能を使いたい」など、ボールドライトのサービスに興味を持った自治体や企業からの問い合わせが、日々寄せられるそうです。
「私たちのミッションは、弊社のソリューションを活用していただき、お客さまのビジネスを成功に導くこと。そのためにシステムの導入から運用まで、しっかりお客様をサポートします。大事なのは、なぜ観光マップが必要なのかといったお客さまのニーズや思いを受け止め、どうシステムを活かすかを考え抜くことです」
「大成功でした。次年度も使いたい」というお客さまからの言葉が何よりうれしいと話す細沼さん。
「ときには『細沼さんのことを紹介しておきました』と言ってくださる方も。もっと頑張ろうという気持ちになります」

カスタマーサクセスは、お客さまの声を開発チームにフィードバックするという役割も担っています。
「お客様から教わることはとても多いんです。だから『こういう機能があったらいいよね』といったお客さまの声をしっかり拾い、それをもとにアイデアを開発チームに持っていくことも。私たちは直接システムを作るわけではないけれど、すべての部署が連携し、システムを進化させていくのを実感できます」
また、「この会社は一体感がすごくあります」と細沼さんは言います。一体感の秘訣は、毎月開催しているお誕生日会にあるとのこと。
「みんなでワイワイおしゃべりするうちに、自然と距離が縮まり仲間意識が芽生えて、仕事で悩んだときに気軽に相談したり、助け合う関係性が築けるんです。そういう環境だと、失敗を恐れずチャレンジしやすいし、『こういうのはどうでしょう？』と提案もしやすい。それが会社の成長につながっていると思います」