アスベスト除去という重要な役割を担う、家族のような一体感のある企業

住宅やビルなどの施設の多くは、建造から50～60年が経つと解体され、新たな建物へと生まれ変わります。この際に問題となるのが、解体する建築資材に含まれている可能性のあるアスベスト（石綿）です。強力な発がん物質であるアスベストは解体時に飛散しないよう、しっかりとしたノウハウをもった業者が除去を担当します。そんな技術をもった専門会社の一つがJIテック株式会社です。設立は2023年6月と最近ですが、主力メンバーは10年以上のキャリアを誇るスペシャリストばかり。大手ゼネコン各社から依頼を受け、東京近郊のビル解体現場などを任されています。
営業や人事を担当している森智弘さんに、仕事について伺いました。
「アスベスト除去は周囲に飛散させないことはもちろん、作業者自身も吸引しないよう、細心の注意を払いながら作業を行います。当社はさまざまな現場で経験を積んだスタッフが多いことで、取引先からの信頼も厚いですね」
ただアスベストに関しては、すでに使用禁止となってから年数が経っており、今後は解体時に除去が必要な建造物も少なくなっていくのではないでしょうか。
「確かにアスベスト除去が必要な建造物は、年々減っています。ただ我々現役世代がリタイアする頃まで、この仕事のニーズはなくならないとも言われているんですね。もちろん当社では先を見据え、アスベストに代わる専門技術が必要な解体作業や、土木工事など建設業全般へと事業を拡大していく予定です」

建設業界からの転職が多いJIテックですが、未経験でも問題ないとのこと。入社後は先輩から指導を受けながら、ノウハウを身に付けていくと言います。また3カ月ごとにフィードバック面談も実施。目標を持って働けるようアドバイスを行います。石綿取扱作業従事者や石綿作業主任者などの資格が必要になりますが、講習料などはすべて会社で負担するとのことでした。
そんなJIテックならではの、仕事のやりがいとはどんなものでしょうか。
「当社はこの業界にありがちな厳しい上下関係というものはなく、皆で仕事に取り組もう！という雰囲気があります」と語る森さん。目標とするのは社員全員が十分な収入を得て、幸せな人生を送ること。そのためには一人ひとりが「一人親方」のように自分で仕事を采配し、協力会社などに依頼しながら仕事を進めていけるようにしたい、とのことでした。
「ですから、ただ仕事を頑張るだけでなく、明確なビジョンを持った人に来てもらいたいですね。私たちと一緒に、会社を大きくしていきたいと思ってくれるような人が理想です」
社員同士が家族のようでもあり、また部活動のような雰囲気で仕事に取り組むところが当社の良さです、と語ってくれた森さん。JIテックが取り組んでいるのは社会的意義のある仕事であり、高いモチベーションをもって取り組める社風があると感じました。