ジャンルを限定せずに多彩な事業を展開する 〝ベンチャーマインドあふれる会社〟

「他の企業がやっていないようなニッチな分野に目を向け、ビジネスを行ってきました。どうせ事業をするなら、少しでも他社とは違うこと、あるいは他社が目を付けていない新しいことをやりたい、という私の考えからです」こう話すのは、代表取締役社長の高橋さん。
「特に何業という括りにはこだわらずに、様々な事業を自分たちで開拓・展開してきたのです」
2014年に設立された幸商業は、これまでに工場などの施設向けに電力削減製品を販売する省エネ事業やJリーグなどの様々なスポーツチームを支援する地域活性化プロジェクト事業などを展開。そして現在は、企業向け保険の見直し相談の窓口業務と不動産コンサルティング業務を事業の柱にしています。ちなみに、これらに共通しているのは「顧客にメリットをもたらし、感謝される仕事」であることです。

幸商業では、企業保険の見直しを提案するサイト『保険ブローカードットコム』を運営していますが、これは保険会社と保険契約者の間に保険仲立人を立てることで、契約者がより有利な条件で保険に入れるようにするのが目的だと言います。
「一般的に保険に入る場合は、保険会社と直接契約するか、あるいは代理店を通して契約するかしかないと思っている人が多いようですが、それ以外に保険仲立人を介して契約するという方法もあります。これは、意外と知られていないようです。保険仲立人は、保険会社からは独立した存在なので、顧客の立場に立って保険を設計することができる。つまり、より良い商品を、より良い契約内容で、より安く提案できるのです」
同社は数人の保険仲立人と契約し、彼らと企業との橋渡し役を務めています。このように企業にメリットをもたらす事業ということもあって、紹介によって顧客の幅が拡がるケースが多いそうです。

これまでに複数の事業を手がけてきた幸商業ですが、高橋さん自身はいずれの分野においても当初は〝未経験の素人〟だったと言います。
「スポーツや電気、そして保険と、いくつかの分野に参入してきましたが、私自身はそれぞれについて専門的な知識があったわけではありませんでした。でも、興味を持って勉強をすれば、仕事として十分にやっていくことができました。ですから、今後入ってくる人にも、特定の分野の知識や経験はまったく求めません」
それでは、高橋さんはどんなタイプの方と一緒に働きたいと思うのでしょう？
「仕事には変化が付きものなので、そうした変化を楽しめる人が良いですね。変化に柔軟に対応できて、仕事そのものを楽しめる人、そんなベンチャー気質を持った人に向いている会社だと言えます」
これまでの事業展開を見ても分かるように、同社は社会ニーズに応じて事業そのものを変化させていく柔軟性のある会社だと言えるでしょう。

「沿革を見ていただいても分かるように、この会社には良い意味での自由さがあります。いろいろなことに目を向け、『これは良さそうだな』と思ったら、それを事業化して自分たちでやっていくフットワークの軽さもあると思います。今後も良いアイデアや情報があれば積極的に取り入れ、それを事業化していく可能性はあります」
また、勤務体系などについてもフレキシブルに対応していきたいと言います。
「当社の基本業務は営業ですが、きちんと自分の行動に責任を持てて、それを結果につなげることができれば、あまり勤務時間帯などにこだわるつもりはないです。各スタッフがパフォーマンスを発揮できる柔軟な働き方に対応したいと思っています」
では最後に、今後の展望について聞いてみましょう。
「現在の事業は順調ですが、新しい事業への取り組みも考えています。その一環として、今後は抗菌製品や介護グッズの販売を手がける予定です」