地盤改良のための機械レンタルを通じて社会インフラの整備に貢献

地震の多い日本において、建物を建てる際や道路・トンネルなどを整備する際に重要となるのが基礎工事。中でも地盤改良と呼ばれる工事は、重要な役割を担っています。日建商事株式会社は、建設会社が地盤改良を行う際に必要な専門機械のレンタルを行っている企業です。昭和35年に、建設コンサルタント会社である中央開発株式会社の機械部門が独立する形で誕生しました。
同社の東京事業部の藤原茂樹部長に話を伺いました。
「日建商事は、地盤改良工事に必要な機械のレンタル・販売を主に行っています。同業他社と比較しても、機種の品揃えや保有台数においてトップクラスです。さらに、当社のスタッフがお客様の工事現場に常駐し、メンテナンスやアフターサービスを行う体制も、大きな強みだと考えています」
実際に、羽田空港の新滑走路や首都高速のトンネル部分、都心のビル再開発といった大型案件にも携わっているとのこと。まさに社会インフラのインフラを支え、私たちの毎日の重要な部分を担っているのです。

日建商事が今回募集するのは営業職です。藤原さんによると、「私自身もそうですが、営業職の大半は中途採用で、前職は建設とはまったく関係がないという社員が多いですね」だとか。また文系・理系は問わず、実際に文系出身者の比率が高いようです。
入社すると、まず埼玉県幸手市にある同社の製造工場に赴き、約3カ月にわたり機械のメンテナンス法などを学んでいきます。その後は先輩社員に同行し、仕事のノウハウを覚えていくとのことでした。
「人材育成に関して細かなマニュアルは特にありません。その人に合わせて指導していくというのが、当社の考え方です。一人前になるには2年ほどかかると思いますが、これも人によって変わってきますね」
業務に必要な資格は特にありませんが、役職に就く場合は外部のマネジメント講習への参加が必須とのことです。
藤原さんは、「入社時に求められるのは、運転免許くらいです。あとはコツコツと真面目に仕事に取り組んでくれる人であれば、責任を持って育てていきます」と話してくれました。

現場の人にも話を伺いました。入社12年目の櫻井優亮さんは、東京事業部の係長を務めています。
「この会社に入社するまでは、飲食関係のフリーターでした」という櫻井さん。企業に就職して正社員になろうと思いハローワークを訪れたところ、薦められたのが日建商事だったそうです。
「営業職として働き始めて、人とのつながりが非常に重要な仕事だと感じました。お客様はもちろん、協力会社や社内の技術スタッフなど、多くの人の間に立つことで、プロジェクトをトラブルなく進めていくことに貢献できます。だから社歴が長くなって人脈が増えていくと業務がよりスムーズに回るし、何より仕事が楽しくなると思いますね」
また、普段なら入ることのできない現場に入れるのもこの仕事の魅力で、完成前の新国立競技場に入ったことが思い出深いと語ってくれました。
「人間関係をきちんと構築できる人が、この仕事には向いているのではないでしょうか。また気配りができて、相手が何を求めているのかを先回りして考えられる人も合っていると思います」

そんな日建商事の営業職は、工事現場に常駐することが多いため、直行・直帰が許されています。櫻井さんによると、「個人事業主ではありませんが、業務スケジュールは各自で決めることができ、有給休暇なども比較的取りやすい」とのことです。
残業は担当するプロジェクトや時期によって異なりますが、休日出勤の場合は代休をきちんと取得できます。また、誕生日休暇という独自の制度もあり、社内でも好評だと言います。
櫻井さんはさらに、「会社の保養所を使ってスノーボードなどのレジャーを楽しむことができ、中央開発と共同の独身寮もあるので生活費を抑えることもできます」と語ります。
そして藤原さんは、「古い体質の業界なので、まだまだ紙の書類で業務を進めていく状況ですが、建築DXには当社も積極的に取り組んでいきたいと考えています。そういう意味では、若い世代の人がより働きやすい環境になっていくと思うし、これからの日建商事を引っ張っていってもらいたいですね」と、若い世代への期待を語ってくれました。