「タクシーの洗車」というニーズを掘り起こし 事業化。さらに拡大中

株式会社プロスパーは、創業者でありガソリンスタンド勤務経験のある田村栄二社長が、「ガソリンスタンドで給油以外に行っている事業」を軸にスタートした企業です。車検や板金、レンタカーなど、クルマに関わるさまざまなビジネスを展開していますが、中でも事業の大きな柱となったのが洗車サービス。それもタクシーに特化した洗車サービスです。
管理部部長の小倉仁竜さんにお話を伺いました。
「多くのタクシー会社では、1台のタクシーを複数名の運転手が交代で使用しています。そして勤務を終えた際に洗車をし、次の運転手に引き渡す決まりとなっているんですね。自分で洗車をする人もいますが、業者に任せる人も少なくありません」
そこで同社では、当初は自社スペースでタクシー洗車を請け負っていましたが、ニーズが多かったことから各タクシー会社と交渉し、タクシー会社内に場所を借り、そこで洗車を行うようになりました。
「当社と同じようなサービスを提供している会社は他にもあります。ただ洗車だけでなく、洗車した車両を出庫する順番に合わせて並べるという車庫整理を同時に行っている点が、当社の強みですね」
そうしたきめ細かなサービスが奏功し、現在では都内を中心に20社以上のタクシー会社と契約。同社は事業をさらに拡大し、より質の高いサービスを提供するため、多くの人に応募してもらいたいとのことでした。

今回は洗車担当と事務担当を募集しています。
洗車担当は深夜勤務もあるため、居住地に近いエリアのタクシー会社を担当し、直行直帰が基本となります。身体を使う作業ですが、重いものを持つということはなく、洗車自体も日々行っているので、落とすのが厄介な汚れもほぼありません。「実際、女性スタッフも洗車を担当しています」と小倉さん。また事務担当は、新宿区早稲田鶴巻町の事務所で精算などを担当するそうです。
入社後は社内で研修を行った後、OJTという形で仕事を覚えていきます。
求める人材について小倉さんに尋ねました。
「どの業種・職種でも同じかもしれませんが、やはりきちんとコミュニケーションが取れる人ですね。洗車担当はチームで作業を行いますし、お客様相手の仕事といっても決められたタクシー会社で作業を行うため、ほぼ顔見知りの人とのやり取りが中心になります。そうした環境下でコミュニケーションを築ける人が理想ですね」
また、業務において会社全体で集まる機会が少ないため、社内交流も兼ねてレクリエーションや忘年会・新年会などの機会も設けています。そして産休や育休といった制度についても、今後きちんと整備していくとのことでした。
今、自動車業界は電気自動車の台頭で「100年に一度の変革期を迎えている」と言われており、自動車関連産業でもガソリンスタンドの需要が低減するなど、その影響が広がっています。「そうした中でも、手洗いによる洗車のニーズは今後も続くはず」と語る小倉さん。その力強い言葉に、株式会社プロスパーは今後も業界のニーズに応えていくだろうと感じました。