商品やビジネスの本質を、年齢も言語も障害も超え誰もが“見てわかる”デザインへ

株式会社レイ・クリエーションは、新エネルギー、産業機器、医療機器の3分野に特化したデザイン会社です。1989年に大阪で創業、その後2008年に東京・神楽坂にオフィスを開設。今回はその神楽坂オフィス支社長の海堀浩巳さんにお話を伺いました。
「強みは、DTPやWEB、動画、展示会といった多様なメディアを横断的に扱えること。最近は動画制作の依頼が多いのですが、動画の素材を使ってパンフレット制作やWEB展開、さらに展示会へと提案しています」
メタバースの活用にも力を入れているとか。またBtoB案件を専門とし、クライアントと直接取引で企画から制作、展示会の運営まで携わるのも特徴です。
「BtoBでも、その先にはコンシューマーがいます。私たちが目指すのは、商品の中身やビジネスの本質を可視化し、わかりやすくデザインにして見せること。たとえば、難しいエネルギーについて安全性やメリットを一般の人がパッと見てわかるような動画にする。そのノウハウは豊富です。年齢も言語も障害も超えた“見てわかる”を実践していきたいですね」

今回募集している営業ディレクターの仕事について、海堀さんは次のように説明してくれました。
「オーダーに対し企画の方向性を決め、制作工程を組み立て、出来上がりのクオリティチェックも行います。大事なのは次のアプローチ。異なるメディアへの展開など、1つの仕事から横に広げていきます」
実際のデザイン制作は社外ブレーンのクリエイターを使う場合が多く、特に3Dに関してはほとんどが外注。とはいえ、最低限、IllustratorやPhotoshopといったデザインツールの知識があると制作の段取りが組み立てやすいと言います。
一方、エネルギーや産業、医療の専門知識は必要ないそうです。
「一般の方に近い立ち位置で、わからないことは聞きまくります。そのうち理解が深まってくるので大丈夫。それに最初の3カ月間は先輩が同行するので安心してください」
どんな人が向いているかを尋ねると「お客様やブレーンとのコミュニケーションが大切なので、人と話すのが苦にならない人がいいですね」と海堀さん。「メカニックなものが好きな人はワクワクすると思いますよ」と話してくれました。

制作部のS.Uさんにも話を聞きました。S.U.さんは美大を卒業後、アルバイトとして入社。その後正社員に登用され、6年目を迎えています。
現在は、提案書や見積書の作成、外注の手配や基本的なデザインの作成、進行管理といったディレクション業務を担当。昨年からは1人でお客様をヒアリングするなど、営業としても活躍中です。
印象に残っている仕事として、保険会社の新サービスを紹介する動画を手がけたときのことを話してくれました。
「訪問販売で説明する際に動画で見せたいという依頼があり、キャッチーで目を引く実写とアニメーションの合成を提案。やったことがない手法だったので苦労しましたが、お客様にも好評で、やりがいがありました」
大学でグラフィックを学んだS.U.さんも、CGや映像は未経験。外部のクリエイターとやりとりしながら作品にしていくのが楽しいと言います。
「想像以上のクオリティに仕上がるとテンションが上がります。自分でも編集ソフトを覚えたり、スキルアップできるのも楽しいですね」

「社内には女性が多く、のびのびと仕事をしています」と笑うS.U.さん。
「自分でスケジュール管理ができる仕事なので定時帰宅もできるし、有給も取りやすい。そこは働いていて楽ですね」
職場には、子育てと両立しながら働く社員もいます。S.U.さんの先輩、S.Kさんもその一人で、2カ月後には2度目の産休に入る予定。S.Kさんによると「体調が悪いときは在宅勤務にしたり、体を第一に考え無理のない働き方を相談できる」とのこと。
「産休・育休を取得するにあたり、快く『おめでとう』と送り出してくれるのもありがたいですね。次に産休を取りたい人が出てきたら、そのときは私もしっかりフォローする側に回りたい」
育休から復帰後はパートタイムで働いたり、慣らし保育期間だけリモートにしたり、働き方を使い分けることでブランクのあとも戻りやすい環境だそうです。また経験を積んだ社員が家庭の事情で東京を離れるような場合、リモートの形で働き続けることも可能だとか。ライフステージの変化に関わらずキャリアを継続できるよう応援していくという会社の姿勢を感じることができました。