防災・減災の課題をITで解決、人と社会の安心・安全に貢献します

「自らの手で何か画期的なサービスを生み出したい！」と、独立起業する開発エンジニアたち。夢の実現はそう簡単ではありませんが、日々の仕事の中に埋まっている新しいアイデアを形にした会社の一つが、西新宿にあるアールシーソリューションです。同社は、受託開発したシステムを危機管理産業展に出展したことをきっかけに、防災×ITの方向を見出し、起業4年目の2006年から地震速報を出すシステムの開発に着手。翌年、気象業務法が改正（認可された民間企業は緊急地震速報を出すことが可能になった）されて一気に具体化、2010年にスマートフォン向けアプリ『ゆれくるコール』をリリースしました。携帯に地震警報が来る意味など、まだ誰も実感していない頃のことでした。そして2011年、東日本大震災。『ゆれくるコール』は550万ダウンロードを突破し地震速報アプリで利用者№1に。防災・減災をITで解決するパイオニア企業として新サービスを提供し続けています。

2020年、アールシーソリューションは『ゆれくるコール』の進化版として『PREP』をリリース。これは地震の他、津波・台風・噴火・気象警報などの情報を通知する総合防災アプリで、あらかじめ避難場所などを登録しておくことにより、いざというときの的確な避難行動をサポートする機能も付加されています。こうした新しいサービスを生み出す同社には、どんなシステムエンジニアが揃っているのか、管理部課長の山上結香さんにお話をうかがうと意外な答えが返ってきました。「当社は、33名中28名がエンジニアですが、社員の平均年齢は約30歳、若手でも責任ある仕事を任されています」。若いエンジニアがアプリのバージョンアップに携わり、自分のアイデアが企画に盛り込まれることもよくある話だと言います。自社開発の場合、企画から開発、リリース、問い合わせ対応まで一貫した流れを経験できることが、若手エンジニアの早い成長につながっているようです。

もう一つ同社の特徴としてあげられるのは、女性比率の高さ。現在、社員の男女比率は2：1で、エンジニアに限ると28名中8名が女性です。「防災・減災ソリューションというと、女性のほうが興味を持つ傾向があるようで、毎年の新卒採用でも女性の応募が多いですね」と山上さん。女性エンジニアのプロジェクトリーダーも2名います。産休・育休取得実績も100%です。
同社のエンジニアは、受託開発・自社開発・客先開発、いずれかのプロジェクトに配属され、3部門あることにより個別の事情を配慮しやすい面もあるようです。役職者の男性エンジニアが3カ月の育児休暇を取得した実績もあります。時間外勤務削減にも成功しており、「IT企業なのに残業がほとんどない！」と新入社員が驚きの声をあげることも。社員の能力発揮は「働きやすさから」を証明している会社といえるかもしれません。

また、多くのプロジェクトを抱える同社で、ぜひ補強したいのが「プロジェクトマネージャー職」だと山上さんは言います。「マネージャーとしての経験がなくても、責任者としてチームを引っ張りたいという意欲、志向のあるエンジニアの方も歓迎します」。キャリアアップしたい、開発案件に携わりたいというエンジニアにとって、同社はチャンスのある環境だといえます。
チャンスの豊富さは、社長と社員の距離の近さも一つの要因。小さな会社なので、新型コロナの感染拡大以前は、定期的に親睦会が開かれ、社長とも役員とも親しく話す機会がありました。「現在、一部の社員は在宅勤務になり、会う機会が減ってしまっているのが残念ですが、社長もさん付けで呼ぶアットホームな社風に変わりはありません」
ざっくばらんでオープンな社長の人柄が、同社の自由で闊達な雰囲気につながり、一人ひとりに多くの成長機会を生み出します。