東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に住宅用地の仕入から販売まで一貫して展開

さくらタウン株式会社

土地分譲事業のほか、
建売住宅の企画や立案も実施

ついこの間まで空き家が建っていた場所が、いつの間にか更地や駐車場になっていたり、新しい家やアパートが建築されていたり。そんな光景を何度か見かけたことはありませんか? その過程には、土地の地主や建物の大家、その土地の購入を希望する人や不動産会社、家やアパートを建てる建築会社など、さまざまな人や会社が関与しています。
今回、取材したさくらタウン株式会社も、そうした土地や物件の仕入・販売に携わる会社。代表取締役社長の佐藤剛さんに事業内容について尋ねました。
「空き家や古い集合住宅が建つ土地を仕入れて建物を解体し、更地にしてからその土地を求めるお客様(個人)に販売します。そのほか、建売住宅の企画や立案、中古住宅のリノベーション、不動産の仲介、不動産のコンサルティングなど幅広く事業を展開しています」
設立は2022年の5月。まだ新しい会社ですが、東京都をはじめ、神奈川県、埼玉県、千葉県を中心に積極的に事業を展開。着実に業績を伸ばしています。

創業70年余の老舗不動産会社が出資
代表の豊富な経験や人脈も強みに

佐藤さんは、大学を卒業後、新卒で就職してから不動産業界ひとすじ。約20年にわたり、新築マンションの販売や不動産の融資保証、住宅用地の仕入営業など、不動産事業に関するさまざまな仕事に携わり経験を積んできました。同社を立ち上げたきっかけははどのようなことだったのでしょうか。
「私の仕事を間近で見て下さっていた創業70年以上の老舗の不動産会社から、出資の話を頂いたのがきっかけです。もともと私は石橋を叩いて叩いてようやく渡るタイプで、独立に対しても慎重な姿勢でした。しかし、地元から信頼が厚い不動産会社が、私を評価しバックアップを申し出てくれている。そこで気持ちが固まりました」
土地の買取には大きなお金が動きます。融資を受ける銀行との付き合いも、立ち上げ間もない会社には苦労も多いとのこと。しかし、同社は確かな出資者の存在もあってか交渉もスムーズだった言います。また、長年にわたり不動産業界で広げてきた佐藤さんの豊かな人脈も強みのひとつ。不動産業界は新規参入も多くなっていますが、安定した財務状況や人脈の広さは、同社の大きなアドバンテージと言えます。

情報を提供してくれるお客様と
時間をかけて信頼関係を構築

今回、募集する「仕入営業」の仕事についてお聞きました。
「営業先は、不動産の仲介業者です。土地の売却や空き家の処分を考えているオーナーがいないかをヒアリング。情報を得ることができたら、その土地まで足を運び現地調査を行います。周辺の環境や地形などを実際に目で見て確認しながら土地を査定。その後は仲介業者を通して、仕入れた土地を販売します。また、不動産の営業というとノルマを心配する人も多いですが、当社の仕入営業ではノルマは設けていません」
営業スタイルは、アポイントなしで一軒一軒不動産仲介業者を訪ねる「飛び込み営業」。すぐに情報を提供してくれることはないため、定期的に訪問して顔を覚えてもらうことから始めます。仲介業者の声に耳を傾け、誠実に対話を重ねるのが佐藤さん流だとか。
「売上には直接繋がりませんが、さまざまな相談に乗らせて頂くことも。そのようなことを重ねていくうちに『佐藤さんだから教えたい』と、特別な情報を提供してくださることもあります。信頼関係の構築には時間はかかりますが、徐々に自分が認められ、貴重な物件情報を寄せてくれるようになると嬉しいですね」

不動産業界・営業未経験でも
代表自らがマンツーマンで指導

仕入営業の仕事に向いている人はどのような人なのでしょうか。
「人と話すことが嫌いではない人。また、結果が出るまである程度の時間がかかるので、根気があることも必要ですね」
求める人材については、「同社ではノルマはありませんが、それに甘んずることなく、自分で目標を掲げて自主的に動ける人」と佐藤さんは言います。不動産業界が初めての人や営業未経験者も大歓迎。佐藤さん自らが業界についてレクチャーする講習やOJTでの研修制度も整えています。
着実に売り上げを伸ばしているさくらタウンですが、慎重派の佐藤さんらしく、会社の規模の拡大は一歩ずつ堅実に成長させ、人材も長期にわたり、じっくり育てていきたいという考えです。今後は時短勤務や産休・育休制度も整備し、女性が出産・育児を経ても働き続けられる環境づくりにも取り組んでいくそうです。
「ゆくゆくは幹部として、一緒に会社を盛り立てていく人材を育成できればと考えています」と佐藤さん。「不安はあるかもしれませんが、マンツーマンで丁寧に指導していきますので、安心して飛び込んできてほしい」と心強い言葉で締めくくってくれました。