時代に合わせて変化する無線通信システム。顧客のニーズに即応して進化を続ける企業

「株式会社システム情報企画」は無線通信システム、無線機器販売サポート、セキュリティシステムなどのソリューションを提供する企業です。1988年に新宿区で無線通信機の総合サプライヤーとして設立されて以来、時代と顧客のニーズに合わせて業務用無線機のシステム化、デジタル化、ＩＴ化と進化を続けています。また監視カメラ・センサーなどのセキュリティ市場、EC市場、BCP（Business Continuity Plan：事業継続計画）対策などに対応する無線通信機器も取り扱っています。
近年増えてきているニーズについて第２営業部・サブマネージャーの倉元翔さんは、「セキュリティ面の強化に力を入れているお客様が多く、防犯カメラやカードキーによる入退室管理システムなどの需要が増えています」と説明します。また第1営業部の瀬川智彬さんは、「コロナ禍では非接触型のコミュニケーションの方法として、無線機を活用する企業も増えてきています。」と付け加えました。

同社の主力である業務用の無線機が活用されているシーンは意外と多いようです。イベントなどではスタッフの方々がインカムを使って会話をしていて、工事現場などでは免許不要トランシーバーが通信手段として利用されていますが、これらはすべて無線機なのです。
無線機の利点には、携帯電話での通信のようにアクセスが集中して回線がダウンすることがないといったこともあり、災害時には非常に強みを発揮することになります。一般には知られていないため、無線機の取り扱いには専門的な知識が必要だと思われることが多いのですが、同社で活躍している社員の方々は「ほとんどが未経験者」だと管理部の佐々木理香さんは言います。
社内で行う無線機器の知識や基本的な利用方法を学ぶ研修に加えて、「現場では先輩たちが後輩をしっかりと育てていくという社風があります」とお二人とも口をそろえて言います。実際、倉元さんの前職は塾講師、瀬川さんは自衛隊の経験を経て入社されているそうです。

長引くコロナ禍において同社の働き方にも変化が起こりました。「営業担当者は、部署ごとで1日おき程度のテレワークを実施して、密を避けるような対策を取ることになりました」と佐々木さん。
瀬川さんが所属する第1営業部と、倉元さんが所属する第2営業部がほぼ交代で出社する形となり、さらに時差出勤も行われていると言います。テレワークをサポートするために、従来は営業職員全員がオフィスのデスクトップパソコンで業務をこなしていたところ、全員に一人一台のノートパソコンが支給されています。
しかしながら営業の現場では、お客様とのコミュニケーションの難しさも感じていると言います。「お客様先に訪問できない状況は辛いです。ご購入いただいた機器の状態を確認する時には、どうしても実物を手にしないと十分なご説明もできないですし、電話だけでは相手の状況を把握することもできない時がありました。」と倉元さんは振り返ります。

このような難しい状況において、お客様との接点を保つために同社はホームページの積極的な活用に乗り出します。2015年からWEB上で無線通信機の販売は行っていましたが、2020年10月にはホームページをリニューアルし、無線機販売を中心とした「e-無線」とレンタルに特化した「レンタル無線」のページをそれぞれ立ち上げました。瀬川さんは「ホームページを活用した形でのECサイト運営で、さまざまな業界への拡販を進めたい」と今後の豊富を語ります。
また倉元さんは、「会社としては初めてとなる動画制作をスタートしました。今年の8月からホームページにアップを始めたところです」と新たな取り組みを披露。動画は無線機の取り扱い方法やトラブル解決の仕方などを説明する1分半～3分程度の動画で、「お客様にご覧いただくことで、弊社にもお客様双方にメリットがあるものにしていきたい」と意気込みを語りました。