磨き上げた技術力と企画力で手にとってワクワクする封筒をお届けしています

地下鉄早稲田駅近くに自社ビルを構える太陽堂封筒は、1954年創業の封筒製造専門会社です。ビルの地下1階から2階が工場、3階が営業・事務部門。オフィスリニューアルされた居心地のよい空間が広がっています。
同社が製造する封筒は、紙の選定からデザイン、印刷、加工まで、すべてオーダーメイドの別注封筒。IT化により郵便物は減少傾向にあると言われていますが、大手金融会社や有名ブランド、百貨店などが顧客に向けて「特別な思い」を込めるＤＭの重要性は失われていません。
そうしたＤＭに使われる封筒は、サイズ感・紙質にこだわり、箔押しやマド付きといった加工を必要とします。これらは封筒製造専門会社にしか実現できない仕事。同社では主に最大手印刷会社を通して別注封筒を受注し、多品種対応ができる会社としてトップクラスの業績をあげています。他にも、神社の水引お守りのパッケージなど、オリジナル商品の開発にも力を入れています。

太陽堂封筒の強みは、ほとんどの工程を社内で行っていることです。企画から製袋まで一貫して請け負い、優れたアイデアを素早く形にして仕上げます。そのため、コロナ禍で従来顧客の落ち込みがあったとしても、自治体等に仕事が広がるなど、業績は堅調です。工場への設備投資も積極的に行い、製造過程の効率化も進んでいます。
他方、同社では世界中の企業で実践されている「PPORF（ポルフ/Practical Program Of Revolution in Factories）」という工場改善プログラムを実践。社員同士で課題や改善策を話し合い、目標を共有化することで、製品の品質や職場環境を向上させています。4階のキッチン付き食堂も社員同士のコミュ二ケーションを深める場。温かい味噌汁が用意されたり、ポルフ活動の一環として社長が作ったカレーを社員にふるまったり。残念ながら現在は、密を避けて時間差で昼休憩をとる形になっていますが、ＮＨＫ『サラメシ』で紹介されたランチタイムの雰囲気は健在です。

太陽堂封筒には、『サラメシ』の放映を見て入社を決めた社員もいます。営業の馬越あゆみさんです。「たまたま番組を見て、なんて雰囲気のよい会社だろうって思いました。もともと紙の小物が好きで、ものづくりにも興味があったので、ピタリと理想にはまったんです」。
馬越さんが感じた「雰囲気のよさ」は、同社の企業理念から生み出されています。一つは、小さな組織である利点を生かした「オープン」さであり、一つは国籍・性別・年齢・学歴などにとらわれない「公平性」、もう一つは情報・戦略は全員で共有する「透明性」です。
同社では、事務、営業はもちろん製造部門でも女性が活躍中。産休・育休取得中の社員、時短勤務中の社員がつねに複数います。外国籍の採用実績（中国・韓国）もあり、マネージャー職として機械オペレーターをまとめている方もいます。誰かの不足は誰かが埋めて、総合力で乗り切る。この強さも太陽堂封筒の特色といえるでしょう。

同社の特色といえば、地域性の高さもその一つ。印刷業を地場産業としてきた新宿区に根差し、近隣の保育園に大きな紙を無償で提供したり、中学校の職場体験に積極的に協力したり。地域企業の責務として、環境への配慮にも取り組み、同社の工場はＦＳＣ認証および環境推進工場の認定を受けています。
地域とつながりながら長く社業を継続させるためにも、仲間となる人材を募集中。職種は、ルート営業中心の営業職と、製造現場の柱となる機械オペレーターです。
機械オペレーターの石田さんは言います。「太陽堂封筒として出す品質レベルに達するために、紙の知識や機械のクセ、さらに経験値を総動員して答えを探らなければならないことがあります。仲間の知恵を借り、ときには営業も一緒に解決策を考える。そんな総合力が太陽堂封筒の強みです」。こんな会社で働いてみたい方、お待ちしています。