保護者、子ども、そして働く人…。すべての人から選ばれる保育施設へ

新宿区内で保育施設「フロンティアキッズグローバルスクール」と学童施設「フロンティアキッズグローバルアフタースクール」を運営している株式会社ウェルステート。2002年に早稲田大学インキュベーションプロジェクトの創業支援を受けたベンチャー企業で、株式会社フューチャーフロンティアーズを母体として2012年に設立されました。その教育理念の柱となっているのは、子どもたちの自発的な活動を大切にするモンテッソーリ教育と、語学力や多様性への理解を高めるグローバル教育です。質の高い保育を提供することで、働く保護者の子育てをサポートしています。こうした取り組みが評価され、多くの児童を受け入れているというウェルステート。人事労務部で採用を担当している市川雄一さんにお話を伺いました。
「保育施設は、ご家族からお子さんを預かる責任ある仕事です。そして親御さんよりも早く子どもたちの『初めて』に出会うことも多く、それが保育士たちのやりがいにつながっているようです」
創業当時から「その子の得意なことを伸ばそう」という理念があり、語学教育だけでなく、ピアノや空手など、さまざまなお稽古ごとも提供している点も特徴です。それらの指導を保育士が担当することもあるそうです。
「ですから『得意なことを伸ばそう』という理念は、働く保育士たちにも当てはまります。実際にモンテッソーリ教育に関心を持って入社した人が、在職中にモンテッソーリ教育の国際資格を取得し、現在はその内容を他の保育士に指導している、という例もあります」

ウェルステートへの入社後は、まず3日間の研修からスタートします。保育の仕事の基礎から同社の概要などを理解した上で、配属先で上長に教わりながら実際の仕事を体験していきます。入社後に保育士資格の取得を希望する人向けに、働きながら近隣の専門学校に通える制度も整備されています。また、職員の学ぶ意欲をサポートするため、国内外短期留学制度も導入。そして年3回の経営陣との面談が設定されており、そこで振り返りを行うと同時に、自身の今後のキャリアについても考えていくとのことです。
働きやすさに関しても、さまざまな制度を取り入れている同社。産休や育休に関しても、取得率100％を毎年更新しています。
「ウェルステートでは育児休業のことを『育業』と呼び、その期間はきちんと育児に向き合ってもらうことを重視しています。自身の子育て経験は、復帰後の保育現場で大いに役立つからです」
そして子育てだけでなく、親の介護などで時間が必要な職員のために、1日6時間の短時間勤務も可能にしているそうです。
「この他にも、家庭の都合で勤務地を限定したいなど、職員一人ひとりの事情になるべく配慮するようにしています」と語る市川さん。新宿区内に系列の保育施設が多いため、誰かが有休を取得して欠員が生じた場合でも、近隣の施設の保育士がサポートに入るといった連携が取りやすい環境が整っています。
少子化が進む一方で共働き家庭が一般的になり、保育施設が果たす役割はこれまで以上に重要になっています。こうした中で「子どもたちはもちろん、保育士からも選ばれる園になろう」をスローガンに掲げているウェルステート。特色ある保育内容を提供する同社は、子どもを持つ家庭からも、また仕事を通じて成長したいと考える人材からも選ばれる施設となっています。