電気工事の分野で実績を重ね、建設業界で確固たるポジションを確立
吉田電気株式会社

総合電気設備工事業者として多くの建物を手がける
〝電気工事のスペシャリスト集団〟
日本の建設業界は、ピラミッド型になっていることで知られています。その頂点にいるのが施主から直接仕事を請け負う総合工事業者(ゼネコン)で、その下にはゼネコンから工事の一部を請け負うサブコンストラクター(サブコン)と呼ばれる専門業者がいます。吉田電気株式会社は、主にそのサブコンの立場で様々な施設の電気設備工事を行っていますが、その業務内容について代表取締役の吉田さんに訊いてみました。
「建設業界ではゼネコンからサブコン、そして、更に下請業者へと仕事が発注されるしくみになっているのですが、私たちはサブコンとして電気工事に関する最上流のポジションでゼネコンから仕事を依頼されています。また、電気工事に限らず建設現場では施工管理と実際の現場施工は別々の業者が行うケースが通常ですが、その管理と施工を自社内で対応する当社は、ワンストップで技術と技能の両方のサービスを提供する総合電気設備業者として特徴的な強みを持っています」

他社が敬遠するような仕事も
技術があるから自信を持って引き受ける
吉田電気が主に手がけるのは、中高層マンションやオフィスビル、それらと同規模の商業施設や老人福祉施設など。そうした建物の「電気に関するすべてのこと」を担当します。具体的には、発電所からの電気を受ける受変電設備、地下ケーブルから施設内に電線を引き込み、分電盤、屋内配線、照明器具、室内のスイッチやコンセント、更にはインターネットや防犯設備まで多岐に渡る電気関連設備に対する技術提供を行います。また、同社は特にマンション工事を得意にしており、その分野では財閥系の大手デベロッパーからの信頼も厚いと言います。
「マンションの電気工事は独特の要素もあって、不得手として敬遠する業者も多いのです。と言うのも、各住戸の集合体であるマンションは各々で間取りや仕様が異なります。特に分譲の場合には施主は一社でも各住戸に買主が存在しそのオーダーも様々です。戸数が増えればその管理も煩雑になります。しかし、私たちはそれをこなせるだけの社内体制と技術を持っています。それゆえに、大手ゼネコンから直接に工事の依頼を受ける力を有しています」

自分のやったことがカタチになっていく、
その醍醐味を感じられる仕事
では、スタッフにお話をうかがってみましょう。施工管理を担当するHさん(26歳-男性)は接客業から転職し、入社5年目を迎えます。
「電気工事に関する知識や経験はありませんでしたが、50年以上の歴史がある会社で、管理と現場作業を一貫して行っているという点に惹かれて入社を決めました。異業種からの転職だったので、仕事の流れを覚えるために最初は現場施工を希望しました。そして、それを2年経験した後に、施工管理の担当に。電気工事がすべて終了した後に、デベロッパーの方からお褒めの言葉をいただくと、やはりとてもうれしいですね」
一方、入社1年目のOさん(20歳-女性)は、先輩に指導を受けながら施工管理について勉強しているそうです。
「私は専門学校で建築について学んではいたのですが、実務に就いてみると『全然分かっていなかったんだな』と気づかされました。それでも、自分が関わった建物が徐々に出来上がっていくのを見ると、素直に『すごいな』って感じます」

デジタル化で時代は変わっても
〝モノづくりの価値〟は変わらない
今後も建築は必要とされる仕事であることに変わりはないと吉田さんは言います。
「これからの時代はデジタルトランスフォーメーション(DX)、AI導入などにより、人の手からどんどん仕事が離れていくことになるでしょう。しかし、電気工事はあくまでも人が管理したり、人が手を動かしたりしなくては成り立たない仕事。それゆえに、その価値は今後も変わることはなく、むしろ高まっていくでしょう。誰でもができる仕事ではありませんが、決して難しいものではない。じっくりと腰を据えて取り組んでいけば確実に技術が身につくし、それが自己成長にもつながります。自身が学び取った技術や経験は誰からも奪われることはありません」
では、求職者に対してのメッセージを吉田さんにお伺いをしました。
「例えば、街を歩いていて自分が担当したマンションを目にすると、『あの建物の電気は自分がやった』といった感慨にも似た気持ちを持てるのは、それが〝カタチあるモノ〟として後世に残っていくから。このようなモノづくりに主体的に携われることが当社の魅力であり、今後入社して来る方も、この環境を自己実現のために利用して欲しいと思います」