未経験から施工管理のプロフェッショナルに。OJTと資格支援制度で成長をサポート

商業施設やオフィスビル、 街路灯の改修など電気設備工事の施工管理を行う株式会社アシスト。 代表取締役の飯野裕介さんにお話をお伺いしました。
「約25年前に先代の社長が『よく知っているこの地域で自分の会社を起こす』という思いで起業しました。それ以来、電気設備工事の施工管理のプロフェッショナルとして、主にサブコン、新宿区などの取引先と信頼関係を築き、安定して成長を続けています」
リピートの取引先が多く、5期連続で売上高2億円を超えているアシスト。民間工事と公共工事をバランス良く受注していることも強みとなっています。
一方、課題についてお聞きすると「建設業界全体の課題なんですけど、人手が足りないですね」と飯野さん。アシストでは積極的に採用活動を行っていて、建設業の魅力を発信しています。
「面接の時に、希望があれば実際の工事現場を見てもらうようにしています。施工管理の仕事を具体的にイメージしてもらい、やりがいやおもしろさを知っていただきたいですね」

アシストでは資格取得を積極的に支援しており、外部講習費や受験費用など全面的にサポートしています。飯野さんは、未経験でもしっかり成長していける環境を作っていきたいといいます。
「現場でのOJTを通じて、写真の撮り方や編集の仕方、施工計画書などの書類の作成方法などを丁寧に教えます。また、低圧電気取扱業務特別教育や高所作業車運転特別教育などを受講し、最終的には国家資格の電気工事士と電気工事施工管理技士の取得をめざしてもらいます。徐々にできることを増やしていき、さまざまな現場にチャレンジして知識と経験を積み上げていって欲しいですね。1人でできることが増えると仕事の面白味が増していくと思いますので、焦らずに成長していただきたいです」
求める人材像について飯野さんは次のように語ります。
「コミュニケーション能力とやる気のある人。未経験でも現場で仕事を覚えていけますし、資格取得支援制度で能力やキャリアを高めることもできます。女性や外国人の方も含めて、適切に評価していきたいと思っています」

続いてお話をお伺いした豊島哲さんは、ハローワークの求人でアシストを見つけ、未経験で入社しました。
「面接のときに、現場を見せてもらったり仕事内容などをわかりやすく説明をしていただきました。現場を見せてもらったこともそうですが、正直に話をしてもらったことが好印象で入社を決めました」
施工管理とは、施工計画や施工図の作成、コストや安全・品質・工程の管理、職人や資材の手配など、工事全体をコントロールする仕事。豊島さんはどのようにして仕事を覚えていったのでしょうか？
「最初は、先輩や現場にいる職人さんと一緒に作業をして覚えていきました。できることが増えると大きな現場を担当することになります。また現場に必要な資格は取りに行かせてもらっています」
現在、新宿区内の街路灯の交換工事を担当している豊島さん。仕事で気をつけていることをお聞きしました。
「職人さんに怪我だけはしてほしくない。まずは現場の安全を第一に考えています。街路灯の場合、高所作業ですので物を落とさないようにする。難しい場合は、無理をせずに他の方法を考えるようにしています」
また仕事のやりがいには「形になって残るところ」と笑顔で答えてくれました。

社員の資格取得を支援しているアシスト。豊島さんに支援についてお伺いしました。
「現場で必要な資格を取りに行かせてもらい、低圧電気取扱業務特別教育と職長等・安全衛生責任者教育、高所作業車運転特別教育などを受講しました。費用も負担してもらい、時間も考慮してもらっています。将来的には電気工事士に挑戦したいですね」
続いて会社の雰囲気について尋ねると「小さい会社ですので、相談しやすく意見が言いやすい」と豊島さん。入社してくる人に、やってあげたいこともお聞きしました。
「役に立つ資料を少しでも残したい。役所関係だとある程度決まっているので、書類の見本や欲しい写真はこれなど。渡せるといいなと思っています。ゼロから説明するより資料があったほうが説明しやすいので、今は集めている最中です」
最後に今後の目標も聞いてみました。
「今は場数を踏むことしか考えていません。現場を10件くらい経験すると見えてくるのかなと思っています。またビルの改修工事もですが、戸建住宅の配線系も見てみたいですね」
ワークライフバランスを意識した働き方改革を進めるアシスト。豊島さんの「楽しくやってます」という言葉が会社の雰囲気を表していると感じました。