きれいな空気を社会に届けて半世紀。空調メンテナンスの実績で重要施設も手掛ける

私たちの家庭や職場といった環境に、心地よい空気を提供してくれるエアコン。そのフィルター交換はもちろん、空調設備自体の設計なども行っているのが、今回ご紹介する興和エアコンです。最近建て直されたきれいなオフィスは、西武池袋線椎名町駅や都営大江戸線落合南長崎駅・中井駅から徒歩10分程度と、通勤にも便利な場所にあります。
まずは、取締役会長の中川温子（はるこ）さんにお話を伺いました。
「当社では1971年の設立以来、業務用空調設備のメンテナンスを中心に事業を展開してきました」と中川さん。部品交換やフィルターの洗浄を行うのですが、現場となるのは主にオフィスビルや病院、工場といった施設だそうです。
「業務としては現場へ赴き、小規模であれば自分一人で、大規模であれば協力会社の方にも来ていただいて清掃などの作業を行います。基本的には、一日に一現場というかたちで進めていきますね」

そんな興和エアコンの特徴としては、厳しい空調管理が求められる現場を任されている点。
「たとえば、医学部のある大学や病院などを担当していますが、こうした施設にはクリーンルームといった設備があり、塵が入らないような空調管理が求められます」
厳密な空調管理は、精密機器や食品を扱う工場などでも必要とされるもの。また興和エアコンでは全国の原子力発電所を担当したこともあるそうです。
「原子力発電所以外にも、自治体や国の重要な施設なども担当しています。責任あるお仕事ですが、普段なら立ち入ることもできないような場所ということもあり、社員としても非常にやりがいを感じているようです」
そうした依頼が舞い込んでくるのも興和エアコンに実績があり、高い技術力があると認められているからこそ、と言えるでしょう。

現場の方にもお話を伺いました。渡邉優児さんは2013年にアルバイトとして働き始め、2017年に正社員に。以降は経理業務を担当していますが、アルバイト時代はフィルターの洗浄作業など現場を担当していました。そうした経緯もあり、今でも忙しくて人手が足りなくなったときなどは、サポートすることが多いそうです。
「やはり普段なら入ることのできないような場所に入れることが面白み」と語る渡邊さんですが、現場によって必要となるフィルターが異なっていることが多いので、事前の確認作業がとても重要とのことでした。
「そうした段取り力以外にも、コミュニケーション力も求められます。フィルター交換に関しては、時期を見て『そろそろ交換の時期ですが』とお客様に連絡し、日時を決めて行います。お客様はもちろん、協力会社の人とも頻繁にやり取りをする仕事ですね」

ちなみに仕事上で必要な資格などはあるのでしょうか。
「やはり現場へ車で向かうので、まずは自動車免許。また施工管理技士の資格があると大規模案件を請け負うことができるので、入社後でも取得してもらえるといいですね。同様に電気工事士などの資格があると、仕事の幅が広がります」
これらの資格を取得する際に、外部講習などに通う必要があれば、その費用は会社が負担するとのこと。渡邊さんも経理業務に必要な日商簿記の資格を取得。今後は、建設業計理士資格に挑戦する予定だそうです。
「経理の私がサポートするほど業務の依頼があるので、若い力を必要としています。また当社にはまだいないのですが、協力会社では女性の方も外国籍の方も活躍されているので、体制を整え積極的に採用していきたいと思っています」と渡邊さん。「きれいな空気を皆様にお届けする」そんな仕事にやりがいを感じる人に、ぜひ来てもらいたいそうです。