システム開発・構築の中心にいるのは「ヒト」 だからこそ、ヒトの成長に力を注ぐ

株式会社ノア・ソリューションは、今年で設立21年目を迎えるITソリューション企業。事業内容としては、様々な企業を対象にしたシステム開発およびインフラ構築を行っています。具体的にどんな仕事をやっているのかについて、代表取締役社長の藤岡さんにお話をうかがってみました。
「業務の割合としては、アプリケーション設計・開発・保守とインフラ設計・構築・運用が半々といった感じです。ちなみに、アプリケーション開発の場合はゼロからすべてを作り上げるよりも、すでにあるものの機能を改善するケースが多いですね。例えば、物流業界では毎年12月になると莫大な量の荷物が動くのですが、データ量が急増するとシステムがパンクしてしまうこともあるんです。ここ最近では、そうした状況を回避するためのシステム改善を担当しました」
こうした仕事の多くは、お客様先にノア・ソリューションのスタッフが常駐するシステムエンジニアリングサービス（SES）のかたちで行われます。

IT業界は難しい技術が主体だと思われがちですが、実はヒトが主体です。今、当社にはエンジニアが40名ほどいるのですが、その一人ひとりがどんな特徴を持っているのかを、我々経営陣は把握するように努めています。そしてスタッフそれぞれの特性を考慮して、本人の希望も聞きながら育成していけるような環境づくりを行っています。常に時代の最先端を追い求めるIT企業というと、いかにも〝イマドキの会社〟というイメージを抱くと思います。
中には『とりあえず社員を採用して、そこから何人か脱落者が出ても仕方がない』といったドライな考えを持っている会社もあるようですが、当社は違います。私たちは社員を家族と同じように捉え、社員の成長があってこそ会社も発展すると、本気で考えています。ですから、経営陣に対しても率直な意見を出してもらうようにしています。

ちなみに、ノア・ソリューションに入ってくる人の8割以上がIT未経験者。ITとはまったく関係のない業界から転職する人も多いそうです。未経験者に対しては3カ月間の外部研修を受けてもらい、ここでどんなことをする仕事なのかを学んでもらいます。未経験者の多くは、入社前に『こんなことをやりたい』という明確なイメージを持っているわけではないのですが、ITの勉強をすることでだんだんと自分のやりたいことのイメージが出来上がってきます。同社には、未経験からスタートした女性エンジニアもいます。そんな人のひとり、入社2年目の藤井さんにお話を聞いてみましょう。
「私は事務職希望だったのですが、たまたま縁があってノア・ソリューションの面接を受けました。面接を受けた中ではこの会社が一番応対してくれた方々の印象が良かったので、そこに惹かれてここでエンジニアとして働いていこうと決心しました」

「エンジニアと言うと、ひたすらプログラミングする、というイメージを持っていたのですが、実際にはそうではなく、プログラムを書くための設計書や作業マニュアルを書くといった仕事も多い。今はあまりお客様と直接お話しする機会はないのですが、人づてに『マニュアルが良かったですよ』と聞くと、『一生懸命やって良かったな』と嬉しくなります」と藤井さんは語ってくれました。では最後に、今後の展望について藤岡社長に聞いてみましょう。
「女性エンジニアが少ないと、何となく新しい人も入りづらく感じるようなので、できればエンジニアの半数近くを女性にしたいと思っています。また、現在は社員数が50名ほどですが、もっと社員数を増やすことで会社としてのスケール感を高めていきたいです。社員と会社との信頼関係を高めた上でスケールをより拡大することができれば、そこから新たな研究投資ができるようになるでしょう。それに挑戦したいですね」