建材・什器・備品の開発型メーカー、明治から続く百年企業の技術力が未来をつくる

創業は1912（明治45）年、金庫製作所として事業を興した後に建具製造に事業転換。受け継がれてきた板金技術やパネル技術を活かした開発型メーカーとして発展してきました。環境負荷を抑えた「ゼロVOC不燃粉体焼付塗装」や、塗装で繊細な木目調を再現できる「ステンド粉体鋼板」などの独自技術を開発。同社の鋼製建具は、全国の学校・病院・福祉施設などで目にすることができます。またオフィスや工場などで使用する什器備品のオーダーメードも受注していたり、関連製品を幅広く取り扱う商社部門も持ち、日本郵政グループの工事や備品納入を請け負う事業も行っています。
山金工業の強みは、企画・開発から生産・品質管理まで一貫して自社で行っていること。半自動の引き戸（シャトルドア）にサポートドアをつけ、狭い空間でも車椅子が入る居室内トイレを実現したり、多様な学習形態への対応が可能な間仕切をご提案したり。お客様のさまざまな思いや要望を形にしてきました。

山金工業の本社・工場は、実は福井県福井市。ほかに東京、大阪、金沢に支店があり、今回は東京支店での募集です。オフィスは、東京メトロ副都心線・西早稲田駅から徒歩約5分、JR新大久保駅からは約15分のところにあります。
まずお話を伺ったのは、営業職の鷲津啓介さん。所属するウォール東日本営業部は、学校間仕切のほか、病院や福祉施設で使われる引戸などを扱っている部署です。「自治体の担当者から学校工事の情報などをヒアリングすると同時に、設計事務所やゼネコンにも営業をかけていきます。山金工業は、物件ごとに図面を起こして製造する開発型メーカーなので、お客様のニーズをしっかり捉えて製造現場と打ち合わせし、どこまで応えられるかが、会社として信用を得るカギになります」と鷲津さん。「山金さんに発注して良かった」とお褒めの言葉を頂き、次の仕事につながることが何よりのやりがいだといいます。

一方、施工管理は、製造工場とともに山金工業の「技術力」を支える重要な部門。同社では、新卒入社の社員には数年間、施工管理の現場を経験させる方針をとっています。現在、東京で施工管理を担当している那須琢磨さんもその一人。「経済学部卒で建築や工学の知識はゼロ。最初は不安でしたが、研修で図面の見方から教わり、製造ラインに入って作業を手伝ったり、CADの使い方を教わったりしながら、専門知識を身に付けていきました。配属後はOJTで施工管理の業務を学び、小さな現場を1つ任されるところから少しずつステップアップしていけたので、文系でも問題なかったですね」。
施工管理職の難しさの一つが、職人さんたちをまとめることですが、那須さんは「普段からよくコミュニケーションを取り、懐に飛び込んでいくようなお付き合いを心がけることでうまくいくようになりました」と言い、施工管理の仕事を通じて社会人として大きく成長できたと言います。

病院・学校・公共施設などの建築事業は、コロナ禍でも大きな影響はなく、山金工業も順調に業績を伸ばしています。緊急時には、時差通勤やリモートワークに切り替かえて柔軟に対応。次の100年をつくる世代の採用を積極的に行っています。男性が多い建築業界ですが、属性にとらわれず、経歴と面談による本人次第の選考を行っている会社です。
入社の決め手はなんでしたか？という問いには、鷲津さん那須さんともに「伝統のある安定した企業だということと、東京勤務で転勤がないところ」と正直な答えが返ってきました。しかし、入社後は社会的に大切な建築物を支える仕事へのやりがいや、社風の良さが大きな魅力になっていると言います。「年齢や部署を越えて交流があり、お互いにフランクな関係でいられます」と声を揃えるお二人。興味のある方はぜひ企業ホームページをご覧ください。わかりやすい解説もあり、「山金」の魅力が各ページに詰まっています。