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創業から四十余年。ベンチャースピリットを絶やさず「金属美」を追求する建材メーカー。

株式会社フロント

発端は、朽ちない鉄「耐候性鋼」に 美しさを加えた独自技術

株式会社フロントは、代表取締役会長の松川兼成さんが「耐候性鋼」という特殊な鋼材に魅せられて始まった1979年創立の会社です。
通常、鉄は屋外で使用すると表面に錆が浮き、内部まで腐食が広がりもろくなっていきます。ところが「耐候性鋼」は、表面に生じた錆が母材を保護する膜となり、腐蝕を食い止める特性を持ちます。この画期的な鋼材は、普通鋼に耐候性のある銅やクロムなどを加えて開発され、主に鉄橋など屋外構造物に使用されてきました。「耐候性鋼は、耐用年数が長い上に、経年変化によって自然な錆の風合いが出てきます。その美しさに大きな魅力を感じました」と松川会長。鉄ならではの風合いを生かしながら化粧建材として幅広く使えるよう試行錯誤を繰り返し、オリジナル仕上の耐候性鋼製品を開発。著名建築家にも採用される人気商品となり、現在ではマンションやオフィスビルなど数多くの建築物で採用されています。

建築家が描く図面の中に、 フロントの製品名がスペックされるように

今回、フロントが募集するのは、営業職と施工管理職です。営業職は、デベロッパー・ゼネコン・設計事務所などを顧客とし、お客様の要望をヒアリングし、建築材をオーダーメイドしていく仕事です。未経験者には研修後、しっかりOJTを実施。入社2年目、若手営業職の阿部奏真さんにお話をうかがいました。
「OJT後、現在は設計事務所を中心に提案営業しています。すでにお付き合いのある事務所に加え、新規開拓もあります。弊社の建築材をご紹介し、図面にフロントのこの仕上げ材を使うとスペックしていただくことが最終的な目的です。その後、本来なら技術部門に引き継ぎますが、それほど大きくない規模の現場だと営業が最後まで管理することもあります。先日も私が担当したマンションが竣工しました。デザイン性の高い低層マンションのエントランスに弊社の建築材を使ってもらった例です。最初から関わった建物ができあがる喜びは、何にも代えがたいですね」

止まらない挑戦 独創性のある新素材も誕生

技術部門の施工管理職は、経験者を優遇しますが、フロントの技術やオリジナル鋼材に興味のある方を幅広く求めています。任せられる現場はマンションやオフィスだけではありません。これまでの施工事例をあげれば、京王吉祥寺駅や桜美林大学新宿キャンパス等々、街の主要建築物の核となるデザイン部分に携われる仕事です。
営業職・施工管理職ともにフロントが求めているのは、「積極的に新しいことに挑戦できる人」。創業から40年を超えてなお「止まらない挑戦」をスローガンに掲げる同社の姿勢が採用活動にも表れています。挑戦の一つとしてあげられるのは、『クラフトステンレス』。フロントの技術で、装飾性に乏しかったステンレスの新しい表情を生み出しました。「新製品の開発は全社的な取組みで、営業職の私たちも顧客から得る情報やヒントを開発部門に上げています」と阿部さん。挑戦的かつ創造的な仕事の一面を楽しんでいると言います。

フロントの未来をつくるため 社員は伸び伸び活躍

もう一つの挑戦は、建築材の他、玄関ドアやパネル、ファニチャーなどオリジナルの規格製品を企画製造販売するNAGOMI事業部です。従来のオーダーメイドでは製作期間も長く、コストも大きくなりがちですが、規格品の製造販売では従来にないメリットを顧客、メーカー双方で創り出すことができます。このNAGOMI事業部は、フロントのtoC部門としても成長が期待されています。

新建材、新製品を世に送り出し続けているこうした様々な挑戦が広く認知され、建築業界でのフロントのへの評価は、このコロナ禍にあって高まっています。
とはいえ、フロントはまだ社員数の少ない小さな組織。一人ひとりの顔が見える環境で全員が伸び伸びと力を発揮しています。男性の多い建築業界にあって女性営業も活躍中です。
フロントの技術力と開発力は著名建築家からも注目され、海外で事業を展開しているゼネコンや設計事務所とのお取引も増えてきました。同社の技術・製品が海外で伸びていく将来も見えてきています。