ホテルビジネスを通して、夢の実現や自己成長を目指せる環境がある

株式会社六星社は、新宿三丁目駅近くでビジネスホテル「東京ビジネスホテル」を運営する企業。シンプルなホテル名からも分かるとおり、創業は1968年と古く、東京におけるビジネスホテルの草分け的な存在といえます。そして新宿という好立地と、4,000円以下というリーズナブルな宿泊料金で、客室の稼働率も常に80パーセント以上をキープするなど、人気のホテルとなっています。
「低価格のビジネスホテルではありますが、ベッドは都内の有名なホテルと同じものを使用しています」と語るのは、代表取締役社長の橋本太乙さん。
コストをかけるべき部分にはかけ、無駄な部分を省くことで低価格を実現させている東京ビジネスホテル。旅行や出張で必ず利用するリピーターや、終電を逃した際にタクシーで帰宅するよりも安いからと利用する人など、さまざまなニーズに対応。中には「この立地、さらに光熱費込みと考えれば、部屋を借りるよりも安い」と、長期利用する人もいるそうです。

そんな利用者に人気の東京ビジネスホテルですが、働く場所としての魅力はどこにあるのでしょうか。
その問いに「人がいるホテルを作ろうとしている点ではないでしょうか」と答える橋本社長。近年のホテル業界は、チェックイン・チェックアウトを機械が行うなど省人化が進んでいますが、同社ではフロントにも常にスタッフを配置しています。リピーターが多いという特性上、馴染みのスタッフがいることが大きな強みになっています。こうした姿勢は時代と逆行していますが、その一方で新たなことにも積極的に挑戦しているそうです。
「宿泊業にとらわれない、さまざまなビジネスにも取り組んでいます。最近は1階のカフェで始めたかき氷が非常に人気で、現在は予約のお客様のみで対応しています」
また、「できることは何でも自分たちで行う」という考えから、施設管理スタッフも社内に配置。空調・配管・内外装など、可能な限り業者に依頼せず、自分たちで行っているそうです。

「そんな会社だから、『自分はこんなことをやってみたい』といった想いを持っている人が向いているでしょうね」と、求める人材について語ります。
旅館業を営むにはホテル営業許可以外にも飲食や浴場、酒類販売など、さまざまな許認可が必要になります。「その分、さまざまなことに挑戦できる環境が整っています」と。入社後は3カ月ほど業務研修を行った後、フロントや施設管理、料飲部などの部署に配置されます。現在いるスタッフの中で、ホテルからの転職者はたった1名だそうで、ほとんどのスタッフは異業種から何らかの目標を持って入社しているそうです。
「私は特に何もしていませんが、スタッフが自ら考え、さまざまなことを実行に移しています」と言いますが、実際にSNSを活用した広報活動やイベントなどをスタッフが企画。たとえば、七夕の時期にはロビーに笹を飾り、ホテルの利用者に願い事を書いてもらうよう短冊を用意するなど、さまざまな企画を考えています。
「なにか新しい面白いことを、東京ビジネスホテルを通じてやってみたい」とチャレンジ精神がある方をお待ちしています。

東京ビジネスホテルに入社すると、3カ月ほど業務研修を行った上で現場に配属されます。ホテルという仕事柄、業務は3交代制で行われるため、残業はほとんど発生しません。また利用者はもちろん、スタッフにも外国籍の人が多いことから「英語が話せることが理想的ですが、業務を通じて身に付けていく人も多い」とのことです。
育児休暇に関しては男女共に取得実績があり、また育児休暇を終えた女性スタッフも、ほとんどの場合は復職しているそうです。
「スタッフの定着率は、新型コロナウイルスの影響で少し減りましたが、それでも平均勤続年数は8年を超えています」と、人の移動が多いホテル業界にあって長く働き続ける人が多い点も特徴の一つとなっています。
「スタッフにはずっと働いてもらいたいですが、もし他のホテルに転職したとしても、『やはり東京ビジネスホテルで働いた人は仕事ができる』と言ってもらえるよう、ここで成長してもらいたいですね」