デジタル時代でも根強い人気！高い技術で手帳印刷を支える印刷会社

山口北州印刷株式会社は、本社を岩手に構え、1893年に創業した歴史ある印刷会社です。1924年には宮沢賢治の初の詩集『春と修羅』を印刷したことでも知られています。創業から約130年を迎えた現在、印刷業に留まらず、地域スポーツを特集する雑誌『Standard』の出版など、幅広い事業を展開しています。
2018年3月に中途採用で入社し、現在は東京支店で営業を担当している陳場大生さんにお話を伺いました。
「前職は技術職でしたが、人と話すことが好きで営業職に転職したいと考えていました。山口北州印刷に決めた理由は、業務内容に興味を持ったことはもちろん、面接でフランクに話せたことも大きかったです。中途採用でもすぐに馴染めそうだと感じました」
入社後、各部署で研修を受けた陳場さんは、岩手本社で企業や団体向けのポスターやパンフレットの営業を担当。その後、2024年3月に東京支店に異動し、現在は手帳関連の印刷営業を主に手がけています。同社の手帳印刷は、同業他社と差別化を図る大きな強みの一つです。
「市販の手帳や企業の販促用手帳など、さまざまな種類の手帳を手がけています。一見、余白が多く簡単そうに見えるかもしれませんが、インクの使用量が少ないため印刷機の調整が難しく、実は高度な技術が必要なんです」
山口北州印刷は、この手帳印刷の分野で多くの実績を積み重ね、年間500万冊の手帳を製造しています。

東京支店に異動してから、社内の連携の良さをより実感しているという陳場さん。
「東京ではスピード感が求められる場面が多いですが、『どの金額で提案するか』といった重要な判断もすぐに話し合って決められる点が大きな強みです」
東京支店には20年以上在籍している社員も多く、女性社員も多方面で活躍しています。
「産休・育休制度が充実しており、復帰後も以前と同じ業務に戻れるので、男女問わず長く働き続ける社員が多いのだと思います」
手帳の発行が1月に集中するため、秋から冬にかけてはどうしても忙しくなりますが、社員同士で協力しながら業務を調整し、有給休暇も取得しているそうです。
岩手では車通勤が主流だった陳場さんにとって、仕事帰りに気軽に飲みに行ける東京支店の環境は新鮮で魅力的だそうです。先日も東京支店のメンバーで海に出かけたそうで、こうした余暇の交流が仕事にも良い影響を与えているのかもしれません。
今回の営業職の募集について、陳場さんは「人当たりが良く、話しやすい雰囲気の方がこの仕事には向いていると思います。ぜひ、そういった方に来ていただきたいです」と話してくれました。
スマートフォンでの予定管理が主流になりつつありますが、“書き込むことで記憶に残りやすい”というニーズは根強く、手帳のマーケットは今後も存続すると見込まれます。独自の強みを持つ山口北州印刷は、働きがいのある会社だと感じました。