子どもたちの自主性をはぐくむ職場、保育士としてさまざまな働き方を提案します

「株式会社フューチャーフロンティアーズ」は、都内新宿区、江戸川区、世田谷区に「フロンティアキッズ」という保育所、学童クラブなどの施設を運営している企業です。2002年に早稲田大学のインキュベーションプロジェクトの支援を受けて設立された後、現在は合計13施設まで増え、社員数もグループ全体で約170名となりました。
創設以来のミッションは「子どもたちに内在する生きる力がのびのびと発揮できるよう、相応しい環境を整え援助する」こと。このベースにあるのは、モンテッソーリ教育とグローバル教育です。「モンテッソーリ教育では、人間には自己教育力があり、それを信じて子どもたち自身で可能性を伸ばすことを大事にします」と説明してくれたのは、取締役CKOの松尾隆浩さん。グローバル教育については、外国人の先生による英語教育はもちろん、異文化や多様性を学ぶための環境づくりという意味合いもあるそうです。

モンテッソーリ教育を実践するためには資格が必要となってきますが、同社内では資格取得のための支援が充実しています。「1～2年は専門の学校に通いながらの勉強が必要なのですが、受講費用を支援したり、社内でも教育研修を整えたりしていますので、経験のない保育士の方でも心配なく弊社で働いていただけます」と松尾さんは言います。
また、基本的には保育士の資格を持っている方を対象として職員は募集していますが、「資格を取りたい、あと2教科で取得できる、といった強い意欲をお持ちの方には、会社としても資格取得までの支援を行っています」と人事部の市川雄一さんは、意欲があれば柔軟に対応すると語ってくれました。
そして入社後には、新たな知識を習得しアップデートするために、保育研修や社会人研修も充実させるなど、職員の育成に力を注いでいます。また、アルバイトとして働きながら保育士資格を取得する奨学金制度もあるそうです。

同社はまた、働く人のための環境をしっかりと整えています。その結果、2017年度には新宿区のワーク・ライフ・バランス推進企業に認定され、2021年度には東京都のライフ・ワーク・バランス認定企業に認定され、「男性の育児と仕事の両立推進特別賞」を受賞しました。女性活躍推進においては、えるぼし認定を受けています。
「社内で休みを取りやすい環境を整えていて、有給休暇取得率は約81％と業界内では高水準の結果です。また男性保育士が比較的多くて約30％いるのですが、育児休暇の取得率は3年連続して100％で、期間も約3カ月と長期間の実績があります」と、具体的な施策の結果を、松尾さんはこう説明してくれました。短時間／職務限定正社員として働き続けることもでき、育児や介護が必要でも辞めることなく続けられます。
高齢者の就業にも積極的で、同社では55歳以上の職員をマスター人材と呼び、対象者だけの評価システムによって活躍できる仕組みがあります。定年は65歳で継続雇用も75歳までと、長く働ける職場です。

保育に関わる仕事はチームワークが大切です。同社は円滑な人間関係の中で働いてもらえるよう、さまざまな取り組みを行っています。「年に3回ほどの一対一の役員面談で考えや悩みを聞き、働く環境づくりの参考にしています。充実した福利厚生を提供していますが、ここで出てきた話が実現した例が多くあります」と松尾さん。面と向かって言えない方には、メールで悩み相談や提言ができるオピニオンボックスという制度もあります。
これらの取り組みの結果、社内にはいろんな働き方をする方々がいます。グローバル教育実践のために在籍する外国人、職務を限定して働く人、保育だけではなく自身の能力を活かしてフロンティアキッズカルチャースクール（おけいこ）で活躍する人、家庭教師やベビーシッターまで、非常に多様性に富んだ方々が働く職場です。「保育はもちろんですが、私たちの事業に興味が持てた方は、ぜひご連絡いただきたいと思います」と松尾さんは力を込めて呼びかけています。