ITスキルだけじゃなく、仕事を通してヒューマンスキルも磨くことができる

平成23年に設立された株式会社ILGは、システムエンジニアリングサービス（SES）やITコンサルティングサービスを提供する会社。創業者である代表取締役社長の館山丈樹さんは、インフラ系のエンジニア出身。「こんな仕事をやってみたい」という、エンジニアの気持ちを実現できるような会社を目指して起業したと言います。
近年は様々な企業が社内にITシステムを導入し、それを活用するためのプロジェクトを実施していますが、そこには多くのITエンジニアが関わっています。そうしたプロジェクトにエンジニアを常駐させ、システムの設計や開発を行うのがSES。ILGではゼネコンや証券会社などのお客様先に社員エンジニアを派遣し、主にネットワークやサーバといったいわゆるインフラ系の設計や構築などを担当しています。
「エンジニアからの希望は可能な限りそれを実現できるよう、アドバイスや手助けするように心がけています」と館山社長は言います。

社内の雰囲気について、営業担当の村山仁美さんに訊いてみました。
「社長を含めて社員数10名という体制なので、社内には自分の意見が言いやすい雰囲気があります。それに役員も30～40代と、自分との年齢差が少ないので、その点でも働きやすいと言えますね。また、最近は新型コロナウイルスの影響で実施できていないのですが、以前はスタッフみんなで新人歓迎会やキャンプをやったりしていました」
ちなみに、村山さんが入社を決めたのは以下のような理由だったそうです。
「面接を受けたときにたまたま社内でインターンシップをやっていて、私もそれを見学させていただいたのですが、その時説明を担当した社員の方はコミュニケーション能力が高く、説明がとてもうまかったんです。そんなところから私は、『ヒューマンスキルが高いスタッフが揃っている会社なんだな』という印象を受け、『そうした方と一緒に働けば、自分も成長できそうだな』と感じたのです」

「10名のうち女性スタッフは私を含めてふたりいて、もうひとりの女性は今、ヘルプデスク業務をやっています。ITエンジニアというと、何となく男性優位といったイメージがあるかも知れませんが、女性も活躍できる職種だと思います。
私たちも女性のエンジニアがもっと増えて欲しいという想いを抱いているのですが、そのための育成計画も実施しているんです。例えば、入社前に職場を見学してもらって、実際に女性が働いている姿を見せたりして」（村山さん）。
ちなみに、村山さんは業界未経験でこの会社に入ったそうです。
「私はこの会社で働くスタッフの人間的魅力に惹かれて入社した部分が大きいのですが、実際に働き始めてからは、まわりのスタッフから勉強させられること多かったですね。社長や先輩社員は、未経験で戸惑うことも多い私にとても気を遣ってくださって、そういった部分で未熟だった自分は大いに助けられました」

ILGは今後、会社としてどのようになっていくのでしょうか。
「設立からこれまでの10年間は、あえて規模を拡大せずに少数精鋭でやって来たのですが、今後は人材の採用と育成に力を入れて会社の規模をより大きくしたいと考えています。そのため、今後はより実践的な教育体制を整えていきます」（村山さん）。
ちなみにILGでは、その人の経験や能力に応じてスキルアップを図っていくので、入社前の経験や知識はまったく問わないと言います。
「ITの仕事はやったことがないけど挑戦してみたいという方は、ぜひ興味を持って欲しいです。この世界で頑張ろうという気持ちさえあれば、だいたい3年で一人前のエンジニアになることができますから。それと接客経験がある方は、この仕事に向いていると思います。お客様の要望に合ったシステム作りをするには、きちんとコミュニケーションができることが重要なので、接客経験はそんなところに生きるのです」